






FEATURE

WA.CLOTH® HYBRID is
a comfortable and eco-friendly
fabric made of paper-yarn,
a natural filament fiber.









吸放湿性が高いので、高湿度の状態では湿気を吸収し、乾燥した状態では湿気を外へ放出。常に肌を快適な状態に保ってくれます。

湿気を素早く吸収し、さらに外へ放出させることで、いつでもさらさらでドライな肌触りをキープ。特に運動時にはその効果を発揮します。

もともと紙糸は天然の消臭・抗菌作用がある高機能素材。アンモニアや酢酸など日常生活で生まれる嫌な臭いをほぼ消し去ってくれます。

一般的に軽いとされる素材の絹やナイロンより、さらに半分以上の軽さを実現。それにより想像以上の軽やかな着心地が可能になりました。

高機能な天然繊維を採用したことによって繊維内に空気を含むことができ、夏は涼しく、冬は暖かくと快適な温度調整ができます。

糸の中に隙間を内包している天然繊維を採用したことで、高い通気性も確保。暑い季節でもさらっとした風合いを維持してくれます。

薬剤など科学的な加工を施すことがなくとも、気になる紫外線を吸収して遮断してくれるので、環境はもちろん肌にも優しい仕上がりです。

紙を原料にしたWA.CLOTH® HYBRIDは、水洗いしても水に溶けず、天然素材のため最後は自然と土に還る、という環境に優しい素材。
ARTICLE
WA.CLOTH® HYBRID DENIM
穿く人に寄り添う。
優しいデニムの新しい形

WA.CLOTH® HYBRID DENIM...
2019.6.1

WA.CLOTH® HYBRIDという素材が...
2019.3.29

上質な素材ならではの服作りを...
2019.3.15

QUIKSILVERが大きな節目に...
2018.11.9


WA.CLOTH® HYBRID DENIM 穿く人に寄り添う。優しいデニムの新しい形
2019.6.1

紙糸を使った機能素材WA.CLOTH® HYBRIDが、新しくデニム素材の開発をした。見た目はあくまで普通のデニムパンツ。しかし、そこにはWA.CLOTH® HYBRID素材が持つ様々な機能性が詰め込まれている。穿く人のライフスタイルに寄り添って、日常を豊かにしてくれる1本。優しさを持ったデニムパンツを、仕事もライフスタイルも異なる3人が実際に穿いてみた。

鈴木大介_クリーニング業代表取締役
家業のクリーニング店を継いで忙しい日々を送る鈴木さんは、もともとデニム好き。「昔からデニムパンツが好きで、この仕事を始める前はよく穿いていました。でも、クリーニングの仕事ってアイロンをよく使うので、作業場にすごく蒸気がこもって暑いんですよね。夏場なんて本当に蒸し風呂状態で……。だからこの仕事を始めてからはあまり穿く機会がなくなりましたね」。


そんな鈴木さんに実際WA.CLOTH® HYBRID DENIMを穿いてもらうと、何よりその涼しさに驚いたという。「とにかく穿き心地がサラッとしているというか。見た目は普通なんですけど、足を入れるすぐに違いが分かりました。紙糸を使っているということで、化学繊維を使っていないので汗をかいた後でも匂いが気にならないのはいいですね。作業場での仕事中から配達、その後に出掛ける時まで着替えることなくこれ1本でずっと過ごせるのは嬉しいです。」


浅野美奈弥_料理家兼モデル

もともとモデルとして活躍していた浅野さん。彼女が料理に目覚めたのは3年ほど前のあるきっかけからだそう。「モデルのお仕事をメインにしてた頃は、体型維持のために無理な食事制限をよくしてました。そんな生活をずっと続けていたら案の定ひどく体調を崩してしまって……。そこからマラソンを始めたり、もともと好きだった料理を本格的に勉強し始めたりと、自分自身の食と運動のバランスを本気で考えるようになったんです」。

今ではモデル業の傍ら、フードケータリングサービスを主体とした「美菜屋」をスタートして、栄養バランスの取れた手作りの美味しいお弁当を日々作るほか、メディアで料理にまつわる連載を持ちながら、食の大切さを等身大な目線で発信してい る。もちろん、もとがモデルさんだけあって、見た目にもちゃんとこだわりを持つ。「割烹着が好きで、料理をするときはよく身に着けています。デニムも好きなんですけど、普通のデニムパンツだとゴワゴワ感が結構強くて重いので、料理を作るときも作業しづらかったりするんですけど、このWA.CLOTH® HYBRIDはとても軽いのでストレスなく穿けるのがいいですね。あと、このデニムだとムシムシした夏場でも気持ちよく穿けると思います」。



田中優_帽子店代表取締役
埼玉県の春日部市で暮らす田中さんは、明治時代から続く帽子店の六代目社長。春日部市公認の特産物として、古くから親しまれている麦わら帽子の製造を主にして、今では全国に幅広く展開している。「もともとこの辺りは、麦わら帽子の原料となる麦が豊富に取れていたこともあって、帽子作りが盛んな地域だったんです。今ではもう数が減っていますけど。うちは古くからずっと使い続けているミシンや手法を大切にして、この工房で一から製作しています」。


田中さん自身も社長業のほか、自らお店に立ったり、実際に工房で帽子作りにも勤しむなど、多忙な日々を送っているそう。「夏場の工房は熱もこもるし、ずっと座りっぱなしで手元に集中しているので気づいたら足が蒸れていることがしょっちゅう。でも、このデニムパンツはそれがなくて、長時間穿いていても蒸れが少ないので涼しく、快適に過ごせるのに驚きました。普段からデニムパンツは好きでよく穿いているのですが、いい意味でデニムっぽい表情が残っているのも僕は好きですね」。

WA.CLOTH® HYBRIDという素材が注目を集める理由
2019.3.29

紙糸という昔ながらの素材を使いながら、最先端の機能を持ち合わせたハイブリッド素材「WA.CLOTH® HYBRID」。ここでは、そんなWA.CLOTH® HYBRIDの素材開発に携わった担当者による言葉や、実際に履いた方たちへ実施したアンケート結果をみながら、どういう経緯でこの素材が生まれて、私たちの生活の中のどういった場面で活かされているのかをご紹介します。
WA.CLOTH® HYBRID開発者
三井物産アイ・ファッション株式会社 小松原 琢
「紙糸という素材自体はみなさんご存知のように以前からあったものですよね。ただ私たちが目指したのは、そこに現代だからこそ可能になった最先端の技術を注ぎ込んで、それらを融合させたものなんです。それはもちろん機能面もそうだし、他の素材との掛け合わせによる肌触りやしなやかさなどの向上もそうです。ただ単に紙糸を使っている=珍しい素材をあえて使っている、という風には絶対したくなかった。具体的な機能面で言えば、従来の紙糸特有の軽量さや通気性の良さに加えて、消臭性や吸放湿、また長時間履いた後でも続くドライ感に徹底的にこだわりました。それはあらゆる検証結果でも実証されています。つまり紙糸という古くからある素材でありながら、新しい現代の機能を持たせた革新的なもの。そういう意味でのハイブリッドを目指したんです。お陰様で少しずつではありますが、実際に採用して頂いたメーカーさんやユーザーさんからご好評を頂き、このWA.CLOTH® HYBRIDというファブリックが持つ可能性がさらに広がってきていることを実感できています。百聞は一見にしかず。まずは実際手に取って頂いて、この素材の魅力を多くの方に直接感じて頂きたいですね。」
WA.CLOTH® HYBRIDのソックスを実際に履いてみたユーザーの声

【アンケート結果】
※170名のアンケート結果をグラフ化

98%のユーザーがドライ感を実感
▼ユーザーコメント
・ウォーキング時、蒸れずに軽快でした。
・ゴルフ時、足の冷えが少なかった気がする。運動後蒸れないので気分がいい。靴の中にホッカイロを詰めていましたが、ゴルフ後でも足はサラサラでした!
・長時間靴が脱げない環境(スノーボード時、マラソン時)も、足の蒸れでの不快感は全くなく快適です。
・5Kmほどのランニング時、走り終えた後もドライ感があり快適でした。
・靴下のずれや蒸れを気にせず運動できた。

79%のユーザーが普段着用している靴下より臭わないと実感
▼ユーザーコメント
・同じ靴を履き続けて運動量も増える旅行中でも、臭いを気にせずずっと快適に過ごせました。
・仕事時に一日中履いたが、普段の靴下と比べて匂いがしなかった。

55%のユーザーが履き心地(肌触り)の良さを実感
▼ユーザーコメント
・休日の外出時、履く前はごわごわしていると感じたが履いてみると気にならず、サラリとした履き心地でした。
・履き心地が大変よく一日中快適に過ごせた。
・自宅にて、暖房+スリッパで使用しても気持ちよく使用できました。
上記のアンケート結果を見ても分かるように、WA.CLOTH® HYBRIDという素材が持つ最大の特徴は機能性と履き心地の良さを両立している点です。
「吸放湿・ドライ感・消臭性・軽量・温度調整・通気性・紫外線カット・生分解」という8つの機能を備えながら、”紙”という日本らしい原料をベースに作られた次世代の高機能素材。今回実施されたアンケートはソックスに限定したものですが、現在ではメンズ・レディース問わず多くの他社メーカーに生地提供し、パンツやデニム、シャツ、ジャケット、カットソーなど幅広いアイテムを製作。実際に「素材の選択肢が多くなったことで、シーズンコレクションに深みや奥行きが出た」と好評も得ています。
私たちの生活の中に散りばめられた小さなストレスを、肌に寄り添うことで優しく解決してくれるWA.CLOTH® HYBRID。
是非、1度この感動を体験してみてください。
上質な素材ならではの服作りをするために、L’EQUIPEが選んだもの
2019.3.15

30年以上、本物志向な大人の女性に向けたコレクションを展開してきた「L’EQUIPE(レキップ)」。設立当初から素材に対して強いこだわりを持ち続けてきたというブランドが、2019年の春夏コレクションで選んだのがWA.CLOTH® HYBRIDでした。ここでは、そこに至った経緯や具体的な取り組み内容について、ブランドデザイナーのウィリアムズ公子さんに話しを伺いました。
素材にこだわりがあるブランドだからこそ、そこに妥協はできなかった

-もともと「L’EQUIPE」は上質な素材にこだわってきたというイメージがあります。
L’EQUIPE ウィリアムズ公子さん(以下、W):そうですね。そもそも「L’EQUIPE」は30年前に「yoshie inaba」のセカンドラインとして立ち上がったブランドなのですが、彼女自身がもともと生地が大好きな人だったんです。なので生地に対するこだわりは「L’EQUIPE」の展開でもずっと継承されている大切な部分です。今では“エフォートレスモダン”をコンセプトに上質な素材を使いつつ、着心地が良く、カッティングにこだわったブランドとして認知して頂いています。

そういった中で、どうやってWA.CLOTH® HYBRIDとのお取り組みが始まったのですか?
W:数年前に百貨店さんから日本の素材として「和紙などを使ったお洋服はできないですか?」とリクエストをされたことがあったのですが、実際やってみると洋服の発色性も良くないし、ゴワゴワした質感になってしまって着心地が固くなり苦戦した過去があるんです。なので紙糸自体は、素材としてはすごく面白いけど少し敬遠していたのが正直なところでした。ただうちはやはり百貨店を大切にしたブランドなので、そうした特別感のある素材を使ったアセットでの提案は常に求められていたりもして。そんな時に三井物産アイ・ファッションさんの展示会に伺って、WA.CLOTH® HYBRIDに出会ったんです。

-最初の印象としてはどういったものだったのですか?
W:元々あった紙糸の概念が崩されました。衝撃的だったのでその時のことはよく覚えていますね。しなやかで軽いし、発色性も良くて。「これ本当に紙糸なの??」という感じでした。なおかつ“紙糸×ナイロン”とか、“紙糸×綿”といった素材同士の掛け合わせも豊富でまさに“HYBRID”な素材を作られていたので、これは「L’EQUIPE」で取り入れたいなと思ったんです。

これまでの紙糸のイメージを完全に覆された肌触りの良さ

-そこから具体的に物作りに入っていく中で、特に印象深かったことはありますか?
W:とにかく素材自体の軽さですね。軽いけどしなやかなんです。通常だと薄くて軽くなればなるほど、パリパリとした張り感が出てしまいがちなんですけど、この素材は実際に袖を通すとしなやかで、着れば着るほど柔らかく肌に馴染んでいくんです。うちの商品はお値段もそれなりにする物なので年齢層の高い方が購入されることも多いのですが、そういうお客様は特にゴワゴワしたり張りがあるものを敬遠される方が多いんです。でも、これなら素材にこだわるお客様にも喜んで頂けると確信できました。
-商品化までの道のりで苦労されたことは?
W:生地自体には信頼をおいていたので、問題はなかったです。ただそこから先で、本当にやる価値があるということを、MDや営業など社内の人間に認知してもらって、実際イベントまで繋げていくことに苦労しましたね。いかんせん以前の紙糸に対するイメージがあまり良くなかったので、もちろん生地サンプルやデザイン画はありますが、その段階で商品化したものを具体的にイメージしてもらうまでは大変でした。でも、こうしてようやく実物が上がってきてコレクションが完成した今は「おぉ!」という感じで、みんな驚いてくれています。値段を見て眉をしかめていた人たちも、実物を見たらとても乗り気になってくれて(笑)。初めはネイビー1色の展開予定だったのですが、とても発色が美しかったので今季のテーマに合わせて、結果として色数が増えました。


-デザイン的な部分で特に気を遣われたことは?
W:良い素材だとシンプルなカッティングで作ったほうが、素材そのものの特徴を活かした綺麗なシルエットが出しやすんです。それって上質な素材ならではの服作りかなと思います。そこは崩さずに、しなやかなドレープ感と美しい色彩が際立つコレクションを目指して、ブラウスやスカート、ワンピースなどシンプルなアイテムを中心に構成するようにしました。

-従来の洋服とも合わせやすく、なおかつ新しい提案ができたということですね。
W:そうです。やはり30年以上続いているブランドなので、支持して下さるお客様も多く、その方達に購入して頂いても以前の服とコーディネートしやすいことを意識しました。あとは綿やウールと並んで、紙糸という素材がブランドのバリエーションに加わったのは単純に嬉しいですね。天然素材が好きなブランドなので、春夏だと綿や麻、秋冬だとウールに偏ることが多くて。そこに紙が入ると、今まで以上にコレクションの広がりや奥行きも出せると思います。今はちょうど冬に向けてウールと紙糸の素材も三井物産アイ・ファッションさんと開発中なので、そちらの仕上がりも今から楽しみですね。
QUIKSILVERが大きな節目に“WA.CLOTH® HYBRID”という素材を選んだ理由
2018.11.09

来たる2020年東京五輪に向けて、日本代表サーフィンチーム“NAMINORI JAPAN”の公式サプライヤーとなった「QUIKSILVER」。彼らがそのチームウェア作りをする上で、採用したファブリックが紙糸から作られた高機能素材“WA.CLOTH® HYBRID”だ。ここではその経緯から、なぜ大きな節目となる取り組みにこの素材が採用されたのかを、Board riders Japan QUIKSILVER SURF MDを担当する小林さん、“WA.CLOTH® HYBRID”を開発した「三井物産アイ・ファッション」社の米崎さん両名にご登場いただき、話しを伺いました。 (左)Board riders Japan_Surf MD_小林さん (右)三井物産アイ・ファッション_ MD企画部商品開発室_米崎

チームウェアの素材に”WA.CLOTH® HYBRID”を使いたかった
-「QUIKSILVER」さんがこの“WA.CLOTH® HYBRID”という素材を使うことになったキッカケは?

Board riders Japan 小林さん(以下、K):「QUIKSILVER」自体が2019年で50周年という節目に加え、2020年東京五輪の日本代表サーフィンチーム“NAMINORI JAPAN”の公式サプライヤーになったということもあって、何か日本代表ならでは、サーフィンという自然ならでは、という2つの面を持ったスペシャル感のある素材を探していた背景がそもそもあります。そこで知り合いを通じて、紙糸から作られた高機能素材“WA.CLOTH® HYBRID”を紹介してもらったという流れです。

三井物産アイ・ファッション 米崎さん(以下、Y):日本古来の紙って実は呼吸もするし、温度調節もしてくれるので、細かいスペックこそ異なれど最先端の科学的な合成素材とも変わらず、元々ある天然由来の素材としてすごく高機能なものなんですね。なので最初にこのお話しをいただいた時に、「QUIKSILVER」さんが求めていた“日本ならでは”、“自然”、というキーワードにも絶対ハマると思ったんです。
K:サーフィンの魅力として、コンペティターという競技としてのスポーツ的な側面に加えて、いわゆるライフスタイルとして自分の生活リズムの中にサーフィンを取り入れて楽しめる部分がありますよね。その両者をちゃんとプロダクトに落とし込んでオールシーズン表現していきたい気持ちがあった上で、後者のライフスタイルをサポートするウェア作りにバッチリはまったのが“WA.CLOTH® HYBRID”なんです。これは今だから言える話しなんですけど、プレゼンをして頂いている最中からすでに社内的には「これでいこう!」というのが、ほぼ決定路線でした(笑)。
-そもそも紙が持つ機能にはどういったものがあるんですか?

Y:例えば日本家屋の襖や障子と一緒で、物自体が呼吸することによって湿気を軽減させてくれるんです。なので、とにかくムレにくいことから代表的な機能として防臭性がありますね。Tシャツなどの肌着もそうなんですけど、靴下の素材としても最適です。例えばトレイルランやマラソンなど、運動時に履く靴下には特に向いていると思います。後は軽量なのでパンツにも多く取り入れられてますね。同じ製品を通常のコットンで作ると1.2~1.3倍ほど重くなってしまうぐらい紙糸は軽いんです。しかもムレないので、実際に履きだすとヤミつきになる人が多いですよ。
日本古来の紙の良さを見直すキッカケとして
-実際、そこから具体的に製品化が進む中で特にこだわった部分はどんなところですか?


K:うちとしては素材の混率ですね。やはり“紙糸”という自然素材を使っていることを全面に押し出したかったので、出来るだけ“紙”の混合されている割合を引き上げたいという意図があったんです。サーフィンは自然を相手にするものなので、海に入っていない時でも大自然を感じられるようなウェア作りをしたかった。なのでその混合率は最初から大きなテーマとしてあったんですけど、そのせいで三井さん側にもかなり苦労させてしまったようで…(苦笑)。
Y:正直、その混合率の部分はかなり苦労しましたね(笑)。紙って伸びがない分どうしても若干固さがでるもので、紙自体の混合を増やすほどガサガサっとした質感になるんです。でも、そうすると反比例して肌触りが良くなくなる。紙の混合率を増やすことと、肌触りが良い風合いに仕上げることは、もともと相反することなんです。でも、そこの部分は「QUIKSILVER」さんが最も大切にされている“日本”や“自然素材”、そしてサーフィンをライフスタイルとして楽しむ方のための“日常着”というキーワードに直結する部分だったので、ちゃんと拘りたかった。そこからは僕らとしても初めてのことで前例もなかったので、紙という天然素材の持つ機能を最大限に活かしながら混合率も増やしていくという、まさに試行錯誤の繰り返しでした。ただ実際の仕上がりにはとても満足しています。

-それを聞いてから実際の製品を触ると、普通のコットンと全く変わらないので驚きます。
K:そうなんです。むしろ普通のコットンより肌触りが良いぐらい、手に持った時の感触はもちろん、視覚から入ってきてわかるくらい質の良い柔らかな風合いに仕上がってくれたので、ブランド側としても大満足ですね。日本古来の紙という天然素材の良さを活かしながら、日常着としてオールシーズン着られるプロダクトが完成したと思います。これからの時代は、もちろんファッション的な見た目の良さも大切ですが、あらゆるエコ素材然り、その製品自体に使われる素材までしっかり考えたプロダクティングが重要になってくると思うんです。その点、今回この紙糸を使った“WA.CLOTH® HYBRID”のコレクションは、日本古来の紙の良さを見直すことができ、それを海外にも発信していけるといった面でも、とても有意義な取り組みになったと思っています。今ではこの良さをもっと外に伝えていかないといけないという責任感も感じていますね。
Y:そう言って頂けると苦労した甲斐があります(笑)。うちとしてもこの取り組みは挑戦的なことであったからこそ、結果として今後の可能性に広がりが持てるものになりました。特に今回は、日本で行われる五輪にも関連していることで、機能的なことはもちろん、見た目だけではなく生地やプロセス自体にも意味が求められる取り組みだったので、すごく意義があるものでしたね。今後のお客様にも幅を持って提案できるし、自信と実績を持ってオススメできるものになったと思います。
ボードライダーズジャパン株式会社
TEL:0120-32-9190
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